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DNAチップ/マイクロアレイ臨床応用の実際
−基礎、最新技術、臨床・創薬研究応用への実際から
今後の展開・問題点まで−
編集:油谷浩幸(東京大学先端科学技術研究センターゲノムサイエンス分野教授)

本書籍をご購入の場合は ……………… 1冊 6,391円 (本体 5,810円+税10%)


要 旨

(第4章)

第4章 DNAチップ/マイクロアレイ臨床応用への実際
1.疾病の解析 -発現解析各論-
1 マイクロアレイを用いた生活習慣病関連遺伝子の解明 -発現マッピングとeQTLマッピングの可能性- (水野洋介・二階堂愛・岡崎康司)

生活習慣病は一般に単一の遺伝子に起因するものではなく,複数の関連遺伝子がそれぞれ複雑な制御を及ぼした結果に起因するものであるといわれている。各種の疾患に関連する遺伝子を探索するうえでは,血圧や血糖値などの量的形質を支配する遺伝子を探索することはますます重要になっている。……
2 癌幹細胞におけるアレイ解析 (松崎信治・原口直紹・森 正樹)

癌幹細胞は正常幹細胞と同様に自己複製能および多分化能を有するため,異なる性質を示す癌細胞に分化し,これが癌のheterogeneityの源になると推察される。したがって,癌幹細胞の生物学的特徴や遺伝学的特徴や癌幹細胞特異的な遺伝子の同定が重要である。乳癌における癌幹細胞に関するアレイ解析で,……
3 活性化血管内皮細胞のアレイ解析と血管疾患 (南 敬)

血管系を構築する内皮細胞は一層からなるが,各臓器において微小環境因子の制御を受けて変動する非常に動的な性質を有する。筆者らは血管内皮に対する外的刺激に伴う遺伝子変動の網羅的探索から,これら活性化シグナルは転写カスケードを介して経時的に接着因子,増殖因子の発現誘導へと推移していくことを見出した。……
4 肺癌のアレイ解析 (元井紀子・石川雄一)

肺癌におけるアレイ手法を用いた網羅的発現解析の研究の現状を述べる。肺癌は,喫煙の影響,大気汚染との関連などで,現在でも死亡数第1位であるばかりでなく,さらに増加が予測されている癌である。一部の肺癌ではEGFR分子標的薬の腫瘍縮小効果があるが,生命予後の改善という点では現状で有効な治療法は確立されているとは言えない。……
5 肝癌のアレイ解析 (緑川 泰・杉山保幸)

マイクロアレイ技術の普及により発現解析のみならず,ゲノムワイドなコピー数解析から肝発癌に関わる染色体領域や肝癌関連新規遺伝子の同定がされ,診断マーカーや分子標的治療薬の開発が報告されている。……
6 大腸癌のアレイ解析 (竹政伊知朗・池田正孝・山本浩文・関本貢嗣・門田守人)

ヒト全遺伝子の発現情報が1枚の再現性に優れた高品質なマイクロアレイで解析可能な時代となり,これまでに遺伝子発現プロファイル解析によって得られた癌の悪性度や治療応答性に関する成果を実際の臨床に応用する期待が高まっている。しかし,臨床応用にいたるには,……
7 眼科領域におけるアレイ解析の動向 (中野正和・米田一仁・木下 茂・田代 啓)

ここ数ヵ月の間に,ヒト全ゲノムにわたる数十万ヵ所の一塩基多型(single nucleotide polymorphism : SNP)をタイピングし,数千人規模のアソシエーション解析を実施した研究成果が次々に報告され,geneticsの分野では疾患関連遺伝子の同定に沸いている。奇しくも,その先駆けの1つとなった研究例は眼科領域からのものであった。……
8 アレルギー疾患のアレイ解析 (松本健治)

マイクロアレイは遺伝子情報の充実とコンピュータテクノロジーの目覚ましい発展によって,極めて強力なスクリーニングツールとしてアレルギー研究の進展に寄与してきた。その用途は炎症細胞や組織細胞のプロファイリングや細胞内/細胞外活性化経路の解析,患者の病態解析など多岐にわたる。……
9 ニュートリゲノミクスのアレイ解析 (加藤久典・阿部啓子)

われわれが摂取する食品の機能は,一次機能,二次機能,三次機能に分類され,しかもその研究に分子生物学的手法が活用されてきたが,近年はDNAマイクロアレイを中心とした網羅的解析が有効に利用されている。特定の食品成分の新たな機能の探索や機能性のメカニズムの解明においては,こうした悉皆解析の威力が特に有効に発揮され,すでに膨大な成果が生み出されている。……
10 哺乳類発生分化研究におけるアレイ解析の応用 (内山裕佳子・西中村隆一)

不可逆的損傷を受けた組織に対する再生医療や,発生異常に対する治療法の開発には,正常発生過程の理解が不可欠である。近年,主にノックアウトマウスの作製により発生に関与する分子のリストは増大しているが,さらなる未知分子の検索やそれらの相互作用の解析のために,マイクロアレイを利用することが一般的となってきている。……
2.個別化医療
1 オーダーメイド医療 (片桐豊雅・中村祐輔)

DNAマイクロアレイ法による網羅的発現情報解析が癌研究において最もよく利用されており,多くの成果があがってきている。癌の個性として予後不良の腫瘍と予後良好な腫瘍などの生物学的特性や薬剤や放射線などの治療に対する感受性の違いなどを遺伝子発現により明確にすることで,治療前に効果予測することや患者の予後予測が可能となってきている。……
2 癌における薬剤応答性 (齋藤さかえ・鶴尾 隆・冨田章弘)

分子標的抗癌剤においては,標的タンパク質そのものの量や活性の変化が治療効果を予測する因子となりうる。しかし,生体の薬剤応答には,個々の細胞のもつ耐性や癌固有の微小環境など,より多くの因子が関与していることが知られている。これまで,既存の化学療法を含めた薬物療法のバイオマーカーの同定のため,包括的なゲノム解析が数多く行われており,……
3 細胞株パネルを用いた薬剤感受性予測 (辰野健二・油谷浩幸)

DNAチップ/マイクロアレイを用いた遺伝子発現プロファイル解析や遺伝子多型解析により,薬剤の効果予測をする研究が進められている。細胞株での薬剤応答と遺伝子解析から薬剤感受性に関連する遺伝子を探索する方法は,臨床サンプルでの解析と比べると質の揃ったデータを比較的容易に得ることができ,……
4 RNAチェックTM による寛解をめざした関節リウマチの個別化医療 (谷野元彦・竹内 勤)

関節リウマチに対する生物学的製剤の登場によって,寛解を治療のゴールとすることが現実化しつつあることは患者にとって福音となるものである。しかし,その効果には個人差があり,副作用,さらに費用も高価なことから個々の患者に適した治療,すなわち個別化医療を実践する必要がある。……
5 神経芽細胞腫 (大平美紀・中川原章)

癌の個別化医療実現において,腫瘍の早期かつ正確な層別化とリスク予測は適切な治療法選択につながる重要なステップである。千葉県がんセンター研究所では,これまでに小児の代表的な腹部固形腫瘍である神経芽腫について診断用ミニチップを開発し,遺伝子発現プロファイルに基づいた予後予測システムの構築を進めてきた。……
6 個別化医療Oncotype DXTM,MammaPrint® (上野貴之・戸井雅和)

複雑化する癌治療の中で,患者・医師の治療法選択のための指標の必要性は高まっている。乳癌においては,ホルモン受容体,HER2,その他の病理学的因子を指標に判断されるが,これらの指標は個々の症例に対し,必ずしも最適な治療法を提示できるわけではない。そこで,遺伝子発現プロファイルにより再発リスクや予後を予測し,……
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