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患者までとどいている 再生誘導治療
バイオマテリアル、生体シグナル因子、細胞
を利用した患者のための再生医療の実際
編集:田畑泰彦(京都大学再生医科学研究所生体材料学分野教授)

本書籍をご購入の場合は ……………… 1冊 5,866円 (本体 5,333円+税10%)


要 旨

(第4章)

第4章 組み合わせ
1.足場と細胞増殖因子
1 皮膚真皮皮膚真皮の再生誘導治療 (宮本正章・高木 元・太良修平・水野博司・田畑泰彦・水野杏一)

末梢動脈疾患(peripheral arterial disease : PAD)による重症虚血肢に多剤耐性菌感染を合併し,すでに前医で患肢大切断あるいは治療法がないと診断された治療抵抗性潰瘍・壊疽症例に対して,新しい組織再生法として (1 )自己骨髄幹細胞浸透人工真皮による組織再生法,さらに非侵襲的で簡便に実施可能な (2) DDS 徐放化bFGF……
2 血管の再生誘導 (田林晄一)

人工血管の開発は血管外科発展の重要な因子の1つである。人工血管の臨床応用に際して最も大きな問題点は生体適合性である。生体適合性の改善による抗血栓性,開存性,また成長能力などを有する血管の再生を目的として生体吸収性材料を用いた足場,生体シグナル因子,細胞などが単独または組み合わせて研究されてきた。……
2.足場と細胞
1 皮膚真皮皮膚線維芽細胞と培養皮膚 (森本尚樹・鈴木茂彦)

培養皮膚の臨床使用の歴史は20年以上あり,表皮細胞,線維芽細胞,これらを培養して作製する培養皮膚が企業化され臨床使用されている。これらの細胞治療は,創傷治癒促進効果があり皮膚難治性潰瘍などの治療には有用であるが,自家皮膚の代替として使用できるものはまだ開発されていない。しかし,皮膚培養細胞を用いた治療は……
2 皮膚真皮培養皮膚 (黒柳能光)

究極の治療法である自家分層皮膚移植に代わる治療が培養皮膚代替物で可能であるか否か? あるいは,自家分層皮膚移植に対して補完的な治療が培養皮膚代替物で可能であるか否か? このような観点から,実践的皮膚再生医療として成立する培養皮膚代替物を見極める必要がある。同種培養真皮は,線維芽細胞から産生される……
3 皮膚真皮人工真皮 (横川秀樹・市岡 滋)

皮膚は人体で最大の臓器であると同時に,生体の恒常性を維持するための種々の役割を担っている。そのため広範囲の,あるいは深部にいたる皮膚欠損が生じて自然治癒に時間がかかる際には,体液の喪失や微生物の侵入などを防ぐためにも自己の皮膚,同種皮膚,人工の皮膚などで被覆する必要がある。人工の皮膚として,……
4 皮膚真皮骨髄細胞を用いた皮膚再生 (猪熊大輔・阿部理一郎・清水 宏)

近年,皮膚を含む多くの臓器で骨髄幹細胞が個々の臓器細胞へ分化し,その可塑性が報告されている。最近われわれは骨髄幹細胞の細胞遊走機序を駆使し,より多くの骨髄幹細胞を目的臓器に遊走させる新しい再生医療の可能性を示した。さらに……
5 皮膚真皮自家培養表皮 (井家益和・畠 賢一郎)

ヒト細胞を組み込んだ日本で最初の再生医療製品として自家培養表皮「ジェイス®」が製品化された。広範囲に受傷した重症熱傷の場合,自家植皮では十分に治療できないため,小さな皮膚組織から2〜3週間の培養で多量に製造できるジェイス®を移植すれば,救命に寄与することが期待できる。……
6 骨の再生 (田所美香・大串 始)

われわれは大学および病院と共同で,骨・軟骨疾患,心疾患など様々な疾患に対する間葉系幹細胞を用いた臨床応用研究を行っている。骨疾患においては50例以上の臨床研究実績をもつ。本稿では骨疾患に対する細胞と足場材料を用いた「再生培養骨」の臨床応用の実際と,……
7 膝関節軟骨培養軟骨様組織移植による軟骨再生 (安達伸生・越智光夫)

関節軟骨欠損に対しては様々な手術的治療が行われてきたが,関節軟骨欠損を本来の硝子軟骨で確実に修復するゴールドスタンダードとなる治療法は存在しなかった。私達は難治性の関節軟骨損傷に対し組織工学的手法を用いて生体外で作製した軟骨様組織を移植することにより治療を行ってきた。……
8 膝関節軟骨コラーゲンゲルに包埋した骨髄間葉系細胞移植による関節軟骨欠損修復 (脇谷滋之)

修復能力の弱い関節軟骨損傷の修復を促進するために1968年に家兎を使った同種軟骨細胞移植は報告されたが,細胞を血清に浮遊状態で移植したために成績が不十分であった。軟骨細胞の欠損部への固定性および環境を改善するために,われわれはコラーゲンゲルに包埋して同種軟骨細胞移植を行ったところ良好な成績が得られた。……
9 顎骨骨形成性細胞・多血小板血漿複合体による骨再生 (日比英晴・上田 実)

骨形成性細胞・多血小板血漿複合体の調製法とそれによる骨再生の実際を示す。腸骨穿刺により採取した骨髄液から骨髄間質細胞を自己血清添加培地で増殖した後に,骨形成性細胞に分化誘導する。これと自己血から分離した多血小板血漿を複合させて上記の移植材料を調製する。提示する代表症例は顎裂部骨欠損であり,……
10 顎骨細胞と足場を用いた顎骨再生医療 (木下靭彦)

外傷や腫瘍切除などによって顎骨に大きな欠損が生じると,審美性のみならず構音,咀嚼機能に著しい障害をもたらす。顎骨再生の基本戦略は,骨前駆細胞を含む生体組織(骨髄)を形態保持のための足場とともに直接局所に移植するか (in situ bone tissue engineering)……
11 大血管 (日比野成俊・新岡俊治)

再生医学の心血管系への応用は,1993年にMayer とVacanti らによって始められ,われわれも既存の人工医用材料の問題点を克服すべく,再生血管の基礎研究,臨床応用を行ってきた。再生血管は,足場となる生体吸収性ポリマーに自己細胞を播種して作製される。ポリマーは生体内に植え込まれると分解され……
12 角膜 (中村隆宏・木下 茂)

角膜上皮幹細胞が高度に傷害されて生じる難治性眼表面疾患に対しては,その上皮の再建のみならず,細胞外マトリクスを含めた足場(基質)の正常化が必須であると考えられ,細胞+足場を用いた再生誘導治療が開発された。……
3.細胞増殖因子と細胞
1 海綿骨細片(PCBM)と多血小板血漿(PRP)による顎骨および歯周組織の再生 (松尾 朗)

多血小板血漿(PRP)は血液を遠心分離し血小板を抽出した物質で,創傷治癒や骨形成が促進される。現在,海綿骨細片(PCBM)と組み合わせ顎骨再建に,培養骨芽細胞,β-TCP と組み合わせインプラントに,異種骨やGBR と併用し歯周組織に,また単独で形成外科や血管外科で創傷治癒の促進に臨床応用されている。……
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