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トランスレーショナルリサーチを支援する
患者までとどいている 再生誘導治療
バイオマテリアル、生体シグナル因子、細胞
を利用した患者のための再生医療の実際
編集:田畑泰彦(京都大学再生医科学研究所生体材料学分野教授)

本書籍をご購入の場合は ……………… 1冊 5,866円 (本体 5,333円+税10%)


要 旨

(第2章)

第2章 生体シグナル因子の利用
1.細胞増殖因子
1 皮膚皮下組織 (水野博司・宮本正章)

皮膚潰瘍治療を目的とした増殖因子製剤は,わが国においてはすでに塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)が厚生労働省により承認され,製造販売されていて広く臨床の現場で利用されており,難治性潰瘍などにも効果があるなど,その有用性は非常に高いことが知られている。……
2 下肢血管bFGF徐放血管新生治療 (米田正始・田畑泰彦)

塩基性線維芽細胞増殖因子(basic FGF : bFGF)の局所徐放を用いた下肢の血管新生・動脈新生治療を実験研究と臨床研究の観点から報告した。本法は遺伝子や細胞を使用せず,bFGF血中濃度の上昇もない局所治療のため,網膜症患者などを含めて適応範囲が広がる可能性がある。……
3 下肢血管下肢慢性虚血に対するbFGFタンパクのピンポイントデリバー法 (小山博之・宮田哲郎)

閉塞性動脈硬化症による下肢慢性虚血に対する血管新生療法の治療ゴールは,未発達な側副血行路に血管の拡大・成熟を促すarteriogenesis の機転を誘導し,虚血部位への十分な血流供給能を有した側副血行路に発達させることである。筆者らは,最新のドラッグデリバリーシステムを応用することによって,arteriogenesis 誘導作用のある……
4 下肢血管bFGF徐放薬と神経ブロックによる慢性動脈閉塞症の治療 (齋藤 繁)

慢性動脈閉塞症に対して,内科的治療に加え,麻酔科では硬膜外ブロックや腰部および胸部交感神経節ブロックによる選択的交感神経遮断が行われる。高気圧酸素治療も虚血部の酸素化促進のために他の治療と平行して施行される。しかし,すべての治療法を駆使しても虚血肢の切断を余儀なくされる症例は少なくない。そうした重症例に対して,……
5 下肢血管造血系サイトカイン治療 (竹村元三・湊口信也)

顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF) あるいはエリスロポエチンなど造血系サイトカインにおける血球増多作用以外の心血管系への直接保護作用が,実験あるいは臨床研究で明らかになり,心血管疾患治療法の新しいブレイクスルーとして注目されている。しかし,心疾患に比べ末梢血管病変に対する造血系サイトカイン治療は,まだ臨床研究がほとんどない。……
6 心臓冠状動脈 (米田正始・田畑泰彦)

塩基性線維芽細胞増殖因子(basic FGF : bFGF)の局所徐放を用いた心臓の血管新生・動脈新生治療を実験研究と臨床研究の両面から報告する。本法は遺伝子や細胞を使用せず,bFGF血中濃度の上昇もないため安全性に優れ適応範囲が広い可能性がある。また,動脈新生が図れることも特長の1つである。……
7 歯周組織bFGF徐放システムによる歯周組織再生療法 (田村利之・木下靭彦)

歯周組織再生誘導法(guided tissue regeneration:GTR 法)は有力な歯周外科療法の1つであるが,適応には自ずと限界がある。特に重度歯周病における歯槽骨の再生は困難である。近年,tissue engineering の進歩により,歯周治療の分野においても,失われた歯周組織の積極的な再生を目的として,……
8 歯周組織組織増殖因子を用いた歯槽骨の再生 (朝比奈 泉・飛田尚慶)

歯科口腔外科領域ではインプラント治療に伴う歯槽骨造成の要求が高まっており,従来から自家骨移植が行われている。しかし,二次的侵襲や採取量の問題から,これに代わる治療法が望まれており,様々な人工代用骨が臨床応用されているが,これ自体に骨誘導能がないため自家骨に取って代わるには至っていない。……
9 歯周組織歯周組織再生療法への応用 (和泉雄一・荒川真一)

歯周治療の究極の目的は,破壊された歯周組織を健康な元の状態に回復させることであり,歯周組織再生療法に大きな期待が寄せられている。エナメルマトリクスタンパク質はEmdogain® gel としてすでに臨床使用可能であり,先進医療として厚生労働省より認可されている。サイトカインについては,……
10 声帯内自家脂肪注入療法における脂肪再生 (田村悦代・飯田政弘)

声帯内注入療法は,術後の反回神経麻痺などによる嗄声の改善を目的として,広く行われているリハビリテーション手術である。最近では,安全性の点から自家脂肪組織を用いることが多くなってきたが,注入後に起こる脂肪組織の吸収などにより,効果の持続期間が一定でないことが本方法の短所である。そこで,……
11 顔面神経へのbFGF徐放投与 (羽藤直人)

側頭骨の骨管内を走行する顔面神経は神経拘扼が生じやすく,高頻度に麻痺を生じる。高度麻痺例に対し骨管からの神経減荷手術が行われてきたが,成績は不良であった。著者らは,モルモットを用いた基礎研究で,生体吸収性ゼラチンハイドロゲルを用いたbFGF の徐放局所投与が,良好な神経再生促進効果をもつことを確認した。……
12 鼓膜アテロコラーゲン/シリコン膜とヒト線維芽細胞増殖因子(bFGF)製剤を用いた鼓膜穿孔閉鎖術 (白馬伸洋)

鼓膜穿孔症例の中には自然閉鎖せず,閉鎖が遷延する症例もある。このような場合,一般的には耳後部の筋膜を採取し,鼓膜穿孔部に移植することで穿孔の閉鎖を行う。しかし,筋膜を採取するためには耳後部の皮膚切開が必要となる。……
13 指尖部切断再接着への応用 (楠原廣久・磯貝典孝・田畑泰彦)

指尖部切断再接着において,石川分類Subzone II では,複合組織移植での完全生着は難しく,また血管吻合をするには血管が細く,動脈吻合しかできない症例も多く,術後,うっ血をきたし治療に難渋する。そこで今回われわれは,薬物送達システムを応用して塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)を徐放化し,再接着組織の生着率が向上するかを検討した。結果,……
14 内耳 (中川隆之・伊藤壽一)

内耳の発達や機能維持に,神経栄養因子や細胞増殖因子は重要な役割を果たしている。また,障害された内耳の治療にも有効であることが基礎的に示されており,臨床応用が期待されている。しかし,臨床応用に際しては,内耳にこれらの因子を適切に送達する方法を開発する必要があった。……
2.遺伝子
1 末梢血管,心臓血管 (竹屋 泰・森下竜一)

Folkman が血管新生因子を発見してから40 年余の歳月が経ち,これらは遺伝子治療という形でようやく臨床の現場へ応用されようとしている。しかしながら,これまでに行われた多くの基礎研究と臨床研究は,必ずしも遺伝子治療の明るい未来を示すものばかりではなく,理論と技術の両面で様々な問題を提起した。……
2 末梢血管 (米満吉和)

生体において臓器を再生させるためには,その臓器機能を担保する構成細胞が持続性に生着する必要があり,そこには臓器構築を維持するための「血管の再生」が同時に確保されなければならないことは,個体発生時に血管網の構築が同時に行われることからも明らかである。一方で血流低下のために症状を発現する虚血性疾患に対しては,……
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