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創薬研究者必見!
最新トランスポーター研究2009
編集: 杉山雄一(東京大学大学院薬学系研究科分子薬物動態学教室教授)
金井好克(大阪大学大学院医学系研究科生体システム薬理学教授)

本書籍をご購入の場合は ……………… 1冊 5,866円 (本体 5,333円+税10%)


要 旨

(第5章)

第5章 薬効標的としてのトランスポーター
1 利尿薬の標的としての腎尿細管のナトリウムトランスポーター (松原光伸)

腎尿細管の管腔側に発現するナトリウム(Na)トランスポーターはNaに加え,溶質,重炭酸,水,他の電解質の再吸収にも必要である。尿細管の3ヵ所でNaトランスポーターの働きによるNa再吸収が亢進し,栄養状態と酸・アルカリバランス(近位尿細管),体液の量(ヘンレループ上行脚),血圧(遠位曲尿細管から皮質集合管),……
2 尿酸トランスポーターと血清尿酸値異常 (安西尚彦)

ヒトでは,プリン代謝の最終産物である尿酸は抗酸化能をもつことから,最近,酸化ストレスに対する保護的役割が注目されている。しかし以前より,高尿酸血症は痛風や心血管疾患の発症と関連することが知られている。腎臓の尿酸輸送機構は,血清尿酸値を決める1つの重要な因子であるが,その分子機序はいまだに完全になされたとは言えない。……
3 セロトニントランスポーターと精神神経疾患 (酒井規雄)

セロトニン神経伝達の終了を担うセロトニントランスポーターは,その分子実体が明らかになる以前から,抗うつ薬や依存薬物の標的であることが知られており,これらの病態に密接に関係するトランスポーターとして研究されてきた。抗うつ薬の作用機序はいまだ解明されていないが,最近の研究からは……
4 グルタミン酸トランスポーターと精神神経疾患 (相田知海・田中光一)

グルタミン酸は中枢神経系における主要な興奮性の神経伝達物質であると同時に,グルタミン酸受容体の過剰活性化による神経毒性をもつ。このため細胞外グルタミン酸濃度は,グルタミン酸トランスポーターにより厳密に制御されている。……
5 アミノ酸トランスポーター悪性腫瘍の診断と治療の分子標的としての可能性 (金井好克)

腫瘍細胞においては,亢進した細胞内代謝を反映し,アミノ酸トランスポーターの発現が高まっている。多くの必須アミノ酸の取り込みを担当するLAT1とグルタミンを細胞内に維持するASCT2の発現上昇が種々の腫瘍で確認されている。これらは,分子複合体を形成して協調的に機能し,持続的な必須アミノ酸取り込みを可能とするとともに,……
6 糖 (浅野知一郎)

糖のトランスポーターは,拡散性移動を担うGLUTと,Naイオンとの共役輸送を担うSGLTの2タイプに大別される。GLUTのアイソフォームの1つであるGLUT4は非刺激時には細胞内の小胞に位置し,インスリンや筋肉の収縮に応じて細胞膜上に移動する。すなわち,筋肉や脂肪細胞のグルコース取り込み量を決定することで生体における糖代謝に重要な役割を果たしている。……
7 NPC1L1・ABCG5/ABCG8 によるコレステロール輸送と創薬 (高田龍平・鈴木洋史)

高コレステロール血症治療薬エゼチミブの発見,シトステロール血症の原因遺伝子の解析を契機に研究が進められ,コレステロールの消化管からの吸収,胆汁中への排出に関与するトランスポーターが同定された。……
8 胆汁酸トランスポーターの異常による肝内胆汁うっ滞 (林 久允・杉山雄一)

肝細胞毛細胆管側膜に局在するトランスポーターであるbile salt export pump(BSEP)は,胆汁中への胆汁酸輸送能を担っている。肝細胞から胆汁中への胆汁酸排泄は,胆汁流形成の主要な駆動力であるため,BSEPの機能不全は肝細胞内での胆汁酸の蓄積を招き,最終的には肝内胆汁うっ滞として顕在化する。……
9 リントランスポーターと疾患 (宮本賢一・瀬川博子・伊藤美紀子・辰巳佐和子・竹谷 豊)

腎近位尿細管における無機リン酸(リン)再吸収機構は,血中リン濃度調節において最も重要である。近位尿細管に局在するII型NaPi輸送担体(NaPi-IIaおよびNaPi-IIc)はその中心的な役割を担っている。NaPi-IIaは,副甲状腺ホルモン(PTH)により調節される。これには,NHERF-1のリン酸化が関与している。……
10 Na+/Ca2+ 交換体を分子標的とした新規Ca2+ 調節薬の開発 (岩本隆宏・喜多紗斗美・伊豫田拓也)

Na+/Ca2+交換体は,細胞膜を介して3個のNa+と1個のCa2+を交換輸送するトランスポーターである。この輸送体は,心筋,血管平滑筋,神経,腎尿細管などに多く発現し,様々な細胞内Ca2+シグナルの制御に関わっている。近年,特異的なNa+/Ca2+交換体阻害薬(NCX阻害薬)が開発され,また輸送体遺伝子改変マウスを用いた研究が進み,……
11 Na+/H+ 交換輸送体:機能調節と薬物標的としての意義 (中村(西谷)友重・古林創史・久光 隆・岩田裕子・若林繁夫)

Na+/H+交換輸送体(Na+/H+ exchanger
NHE,SLC9)は,細胞内pH,Na+濃度,細胞容積の調節など,イオン環境整備に関わる主要なトランスポーターである。NHEによるイオン輸送は,ストレス時に分泌されるホルモンやメカニカル刺激など様々なシグナルにより活性化されるため,薬物標的として特に重要である。……
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